潮干狩りでたくさんのあさりを採ったものの、「砂抜き」や「塩抜き」ってどうやるの?と困ったことはありませんか?
スーパーで購入するとき、水に浸かっているあさりを穴あきお玉で取る場面を見かけますよね。そのまま水に漬けておけばいいのかな?と思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
さらに、食事中にあさりから砂が出てきて、がっかりした経験も……。「ちゃんと砂抜きしたのに、どうして?」という疑問を抱いたこともあるかもしれません。
実は、我が家はあさり好き一家。スーパーで買うことはもちろん、子どもたちが小学生の頃(今ではすっかり大人ですが)、潮干狩りでたくさんのあさりを採ってくるのが恒例行事でした。
ある日、海岸でのんびり砂遊びをしていたら、スコップで掘った砂の中からあさりが出てきてビックリ!そのまま砂山づくりは中断して、夢中で潮干狩りに切り替えたこともあります(笑)。
自然の海から採ったあさりは、スーパーで買うものよりも砂抜きが手間ですが、新鮮さが格別。家族で楽しみながら、美味しくいただけました。
そこで今回は、あさりの砂抜きや塩抜きを簡単かつ確実に行う方法を詳しくご紹介します!
基本のあさり砂抜き方法をマスターしよう!
潮干狩りで採ったあさりでも、スーパーで購入したあさりでも、砂抜きは欠かせません。
ここでは、基本的な砂抜きの手順をご紹介します。
必要なもの
- あさり
- ボウル、バット、または網付きのカゴなど
- 食塩(できれば粗塩など3%濃度のもの)
- あさりが浸かるくらいの水
- 新聞紙
手順
- 塩水を準備
- ボウルやバットに水を入れ、食塩を加えて海水程度の塩分濃度に調整します。
- あさりを洗う
あさり同士を軽くこすり合わせるようにして洗い、塩水に浸します。 - 砂を吐かせる
時間が経つと、あさりが水管を出して砂を吐き始めます。飛び散り防止のため、新聞紙を上にかけておきましょう。
注意点
- あさりをぎゅうぎゅうに重ねないようにしましょう。
- 下になったあさりが再び砂を吸い込まないよう、なるべく平らに並べるのがポイントです。
- スーパーで買ったあさりは約1時間、自然採取のあさりは少なくとも3時間程度浸けておくと良いです。
これで、砂抜きの基本はバッチリ!
次は塩抜きのやり方を確認!
「塩抜き」は、砂抜きが終わった後に行うステップです。
必要なもの
- 砂抜きを終えたあさり
- ボウルやバット、網付きのかごなど
- 新聞紙
手順
- 砂抜き後のあさりを空気中に置くだけ!
室温で1時間ほど放置すると、あさりが余分な水分を吐き出します。
注意点
- あさりから飛び散る水で周囲が濡れないよう、新聞紙を敷いておきましょう。
- 冷蔵庫ではなく室温で行うことがポイントです。
あさりが開かない理由と対処法
砂抜きや塩抜きをしていると、「あさりの貝が開かない!」という状況に遭遇することがあります。これは単に死んでいるからではなく、以下のような原因が考えられます。
開かない理由
- 蝶つがいの問題:貝殻を開く蝶つがい部分の力が弱い場合があります。
- 貝柱が強い:貝柱がしっかりしているために開かないことも。
死んでいるわけではない場合もあるので、必ずしも捨てる必要はありません。
死んでいるあさりの見分け方
砂抜きの段階で、死んでいるあさりは取り除きましょう。以下が見分けのポイントです。
見た目で分かる特徴
- 殻が少し開いたままで閉じない。
- 生臭い匂いがする。
- 洗っている際に殻が簡単に外れる。
他の方法
- 音で判断:軽い音がする場合は死んでいる可能性が高い。
- 叩いてみる:ハンマーなどで軽く叩いて確かめます。
調理中に開かないあさりは食べられる?
調理中に開かないあさりの多くは、蝶つがいの問題や貝柱が強いためで、必ずしも死んでいるわけではありません。ただし、死んでいる場合や傷んでいる可能性もあるため、安全のため避けた方が無難です。
砂抜きの段階で半開きの貝を見つけたら、調理に使わず取り除きましょう。
忙しい人必見!お湯を使ったあさりの砂抜きで時短テクニック!
時間がないときでも安心!お湯を使えばあさりの砂抜きが短時間で完了します。忙しい日でも簡単に試せる方法をご紹介します。
お湯を使った砂抜きの方法
- 準備するもの
- あさり
- バットやボウル
- 45~50℃のお湯
- 手順
- バットやボウルにお湯を注ぎ、あさりを平らに並べます。
- 5~10分間つけておきます。
- 貝が開いてきたら、殻を軽くこすり洗いします。
- この工程を3~4回繰り返せば完了です。
注意点
- お湯で砂抜きするのは、スーパーで購入したあさりのみ適用してください。
- 潮干狩りで採ったものは、3%の食塩水に3時間以上浸けて砂抜きをしましょう。
- お湯を使った砂抜き後は、その日のうちに調理してください。
時間があるならじっくり砂抜きを
時間に余裕があるときは、3%の塩水を使った砂抜きをおすすめします。3時間程度浸けることで、あさりの旨味がしっかり閉じ込められ、さらに美味しくなります。
砂抜き後の保存方法
使い切れなかったあさりは、冷凍保存が可能です。以下の手順で保存すると便利です。
- 砂抜き・塩抜きしたあさりを殻付きのまま冷凍パックに入れます。
- 冷凍庫で保存し、使う際は解凍せずにそのまま調理します。
- 冷凍することで栄養価がアップするため、栄養を無駄にせず保存ができます。
あさりを毎日の食卓に取り入れよう!
あさりは味噌汁、酒蒸し、パスタ、炊き込みご飯など、さまざまな料理に使える万能食材です。特売日にまとめ買いして冷凍しておくと便利です。また、新鮮な殻付きあさりは旨味も栄養価も高いので、その日のうちに調理するのがおすすめです。
忙しい日でも手軽に活用できるあさりを、ぜひ日々の献立に取り入れてみてください!